インフレなのに材料費が下がったクリーニング店

インフレでも材料費が下がったお店は何をした?
こんにちは、菅(すが)です。
昨年から管理会計のグループセッションを行っています。
以前こちらの記事でお話した企画ですね。
管理会計というのは、
会計の数字を使った儲けかたのノウハウのこと
だと思ってください。
ちょうど企画の開始から1年。
いろいろと面白い成果が表れています。
ところでちょっと考えてみてください。
インフレ時の材料費に関する問題
─
インフレなのに材料費が下がっているクリーニング店があります
いったいこのお店では何をしたのでしょう?
ただし、
このお店の売上は大幅にアップしています
具体的に言うと、
前年比250万円もの売上アップを達成しています
それなのに、材料費は下がっている。
それを踏まえて答えてください
インフレなのに材料費が下がったクリーニング店がしたこととは何でしょう?
─
じつは、
答えはすでにこのブログで書いています
それがこちらの記事。
おわかりですね?
棚卸しをするようになったから材料費が大幅に減った
そんなお話です。
その成果はグラフでみると一目瞭然。

棚卸しを始めた2月を境に材料費が下がっている
その事実がよくわかりますよね?
材料費が増えるのはインフレのせいではない
なぜ材料費が増えるのか?
答えはインフレのせいなんかじゃありません
なぜなら、
多くのお店でインフレを言い訳に1割も2割も値上げをしているから
考えてみてください。
- 100円の材料費がかかるサービスを500円で販売している
- 材料費が1割値上がりしたので値段を1割上げた
このとき材料費はどれだけ上がるでしょうか?
これ、
単純に考えると、
材料が1割値上がりしているので材料費も1割増える
となりがちです。
でも、
実際にはそうはなりません
なぜなら、
値上げをすると売れる数が減るから
売れる数が減るので材料を使う量も減る
だから、
材料の単価は上がっても数が減るので材料費は減る
そんなケースも普通にあります。
材料が値上がりしたから単純に材料費が増えるわけではない
これが現実です。
インフレで材料費が増える本当の原因
それなのに、
「 いままではこれくらい必要だったから仕方がないよね 」
と何も考えずに発注する。
その結果、
使いもしない材料が倉庫に山積みになっていく
すると、
材料がたくさんあるので何も考えずに無駄使いをする
これこそが、
多くのお店でいままさに起こっている大間違い
しかし、
きちんと正しい知識のある経営者はこう考えます。
値上げしたら売れる数は減るので材料発注はそれ以上に減らす
これが経営の常識。
それなのに、
何の管理もせずに材料発注を続けているから利益が出ない
ちょっと厳しい言い方になってしまいますがそれが現実です。
冷静に考えてみてください。
売れないのに材料を仕入れたら利益がでなくてあたりまえですよね?
インフレ時代の経営者が今すぐ取り組むこと
そんな間違いを犯したくないあなたはぜひ覚えておいてください。
一番いいのはきちんと毎月在庫管理をすること
そして、
その月の正確な材料費を把握すること
そのうえで、
売上に対して材料費率は○○%以下と基準を決める事
そうやって、
管理をすればインフレだって普通に材料費は減っていきます
大事なことなので何度でも言います。
インフレだから材料費が上がって当然
売上が上がったら材料費が上がっても当然
そう短絡的に考えていたら儲かるわけがありません
逆に、
きちんと管理すればやっぱり利益は増えます
一番いいのは、
今すぐ毎月の在庫管理を始める事
でもそれが難しいのなら、
まずは、
インフレも材料費を下げたお店はいっぱいあってそんなお店は儲かっている
その事実を知っておくといいですよ。
知っていれば行動がかわりますからね。
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