成果報酬導入時に気を付けること

こんにちは、菅(すが)です。

最近、

賃上げと関連して成果報酬の話をする機会が増えています

なぜなら、

求人難と最低賃金の上昇が続いているから

多くの店舗経営者さんから、

新しいスタッフを採用するのにとても苦労している

という相談を受けています。
では、それを踏まえて考えてみてください。

店舗経営者が賃上げを考えたときまず問題になることとはいったい何でしょう?

これはすぐに分かるのでは無いでしょうか?
そうです。

答えは簡単です。

賃上げをしたら人件費が上がって赤字になる

それが賃上げの問題のほとんどを占めています。
そして、、

賃上げと赤字化の解決方法として考えられるのが成果報酬

つまり、

売上アップに貢献してくれるスタッフだけお給料をアップする

という考え方ですね。

高いお給料を約束するので雇用の維持や新規スタッフの採用にとても役立ちます

ただ、

成果報酬にも問題があります

もっとも大きな問題、それが、

最低賃金に上乗せするならそれに見合った売上が必要になる

ということ。

だから、

成果報酬導入にはいくつか注意することがあります

では、ここで、

成果報酬を導入するときの注意点

それをお伝えしておきます。
まず、成果報酬が上手くいかない理由として主なものを知っておいてください。

成果報酬が上手くいかない理由と解決方法

報酬発生の基準が明確でない
→基準が分からないのでどこまで頑張ればいいのかがわからない。また不公平感や疑心暗鬼を生みやすい。だから客観的な売上の数字で基準を作っておく必要があります

報酬の基準が高すぎる
→「頑張ってもどうせ無理」と最初からあきらめてしまう。少し頑張れば成果報酬が得られるという基準にすることが大事。もし少しの努力程度では成果報酬が払えないようならその店舗の収益性事態に問題があります。

赤字なのに成果報酬を出してしまう
→赤字で成果報酬を支給したら当然大損です。店舗毎の損益分岐点を超えることを支給の最低条件にしておく必要があります。

能力の高い一部の人しか成果報酬を得られない
→成果報酬は支払う事が前提にならないと機能しません。ミーテイングなどで成功事例を共有して「頑張れば私も成果報酬を得られる」と見せることが大切です。

成果報酬を導入すると人件費が上がってしまう
→損益分岐点を超えている前提だから成果報酬を払えば払うほど利益は増えているはずです。ただし成果報酬の配分比率を大きくし過ぎないことは意識してください。

まとめるとこうです。

成果報酬が機能しないパターンは2つです

1.支給基準がおかしい
2.スタッフとのコミュニケーションが取れていない

だから、この2点だけ注意すればほぼ間違いなく上手くいきます。

損益分岐点を超えたときだけ支給する

そして、

スタッフとコミュニケーションを取れるようにミーテイングや個別面談を定期的にする

成果報酬の導入を考えるのならぜひこの2つは実施してください。

さて、最後に、

成果報酬はあった方が良いのか?

という根本的な問題についてお話しておきます。

結論だけ言います。

間違いなく成果報酬はあった方が良い

令和4年現在では間違いなくそう言えます。

そのためにまずは、

店舗ごとに損益分岐点を計算しておく
月1回のミーティングと年1回の個別面談を必ず行う

ここがスタートです。

ぜひ、チャレンジしてみてください。

それでは、また。
今日も最後までお付き合いありがとう。

 

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