正しい設備投資の考え方

こんにちは、菅(すが)です。

あるクリーニング店経営者さんからこんなご相談がありました

───
新規事業のため設備投資を考えています
どれくらいの売上が必要なのでしょうか?
───

さてここで一緒に考えてみましょう。

設備投資をするときの考え方はどうすればいいのでしょう?

設備投資の考え方は大きく分けて2つです

1.利率は年何パーセントになるのか?
2.何年で投資金額を回収するのか?

ただし、
じつはこれ、

表現が違うだけで考えていることはどちらも同じです

だからどちらを使っても大丈夫。

設備投資の判断がむずかしくなる一番の原因

それが、

設備投資は金額が大きい

ということ。

小さなお店でも数百万円から1千万円規模の投資になる

ということが普通におきます。
だからこそ、

リスクが大きいので不安になる

その気持ちはよくわかります。
だから、

リスクの計算さえできれば設備投資の決断はしやすくなります

そこでまず考えてほしいのが、

その設備投資がいくらくらいの利益になるのか?

ということ。
なんとなく頭では理解していると思いますが、

大事なのは売上ではなくて利益

ですから、売上ではなく利益に注目するのが正解。
蛇足を承知で言っておきますが、

利益は売上げから経費を引いた残り

ですね。
では、より理解を進めるためにの例題としてこんな条件で考えていましょう。

───
100万円の機械を買ってその機械が1年間に120万円の売上を作る

そしてその時、

機械を動かすのに経費が90万円かかる

では、

この時100万円の投資は年率何パーセントになるでしょう?
───

売上げ120万円 - 経費90万円 なので 利益は30万円

つまり、

100万円の投資で年30万円の利益を得られる

ということですね。
これだと、

年間利益30万円 ÷ 投資額100万円 = 年率30%

これが先ほどの考え方の1番「1.利率は年何パーセントになるのか?」ということ。
このケースなら、

1年の利率が30%

ですね。
次に、

年間利益30万円の機械を100万円で購入した時機械の代金は何年で回収できるのでしょう?

と考えてみます。

投資金額100万円 ÷ 年間利益30万円 = 3.3333年

これが先ほどの考え方の2番「 2.何年で回収をするのか? 」ということ。
このケースなら、

約3年少々で投資金額を全て回収して5年目以降その機械が生む利益はまるまる利益として残る

ということですね。
先ほども言ったように、

計算の手順が違うだけで本質はどちらも同じです。

同じだからどちらを使っても構いません。

年利で見た方が直感でわかりやすければ利率を出す
投資の回収年数で見た方が直感でわかりやすければ回収年数を出す

それで大丈夫。
では、

小さなお店で設備投資するときは利率何パーセントを狙えばいいのか?

私がお勧めするならこの基準です。

大成功なら年率100%
そこそこ成功なら年率30%
最低でも年率10%
年率10%を見込めないなら絶対に止めておけ

回収年数だとこうなります

大成功なら1年回収
そこそこ成功なら3年回収
最低でも10年回収
投資金額の回収に10年以上かかるなら絶対に止めておけ

なぜこの基準になるのか?
それは、

投資は失敗するリスクが普通にあるから

「 成功したらものすごく儲かる 」「 だからリスクが有ってもお金を使う 」それが設備投資の判断基準です

もちろん、完全なシュミレーションは不可能です。
また、その必要もありません。

でも必ずこれくらいは考えてください。

「この機械を買ったら〇〇円くらい売上アップが達成出来てそのとき経費は△△くらいかかるから1年で☆☆円も儲かる!!」

忘れないでください。

「メチャクチャ儲かる!」そのイメージが出来ない設備を買うのはただのギャンブルです

あなたがしたいのは設備ギャンブルですか?
それとも設備投資ですか?

冷静に計算してくださいね。
そうすれば成功がグッと近づきます。

それでは、また。
今日も最後までお付き合いありがとう。

 

 

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