資金繰りに苦労する経営者さんがハマりがちな罠

こんにちは、菅(すが)です。

「 毎月月末の支払いがとても不安です・・・・ 」

そう相談される経営者さんは後を絶ちません。

そこで考えてみてください。

お店を経営していて資金繰りが厳しくなるのはなぜでしょう?

今回はいきなり答えをお話してしまいます。

資金繰りが苦しくなる一番ありがちな理由

それは、

借金を返し過ぎているから

考えてみてください。

売上から経費を引いて残った利益から借金を返す

これはなんの疑問もない当たり前のことですよね?
つまり、

借入金の返済より多く利益を稼げればお金は足りる

言い換えると、

利益 > 借金返済

この式が当てはまるのなら何の問題もありません

それなのに、

利益より多く借金を返している

つまり、

利益 < 借入金の返済

儲けるより多く借金返済をするからお金が足らない

そんなものすごく単純なこと。
しかし実際の経営となると多く要素があり過ぎて見落としがちになってしまいます。

多くの経営者さんは、

「借金を返さないといけない」という固定概念にとらわれ過ぎています

その結果、

限界ギリギリより多く借金返済をしてしまう

だから、

当然の結果としてお金が足らなくなる

では、

いくらくらいまでなら借入金の返済をしていいのか?

お勧めの手順はこちらです。

決算書を2期分用意してください

そして、

まずは損益計算書の営業利益額を確認します

ここでは、

仮に100万円の営業利益だったとします

次に、

貸借対照表を2期分用意します

そして、

前期末の負債合計から今期末の負債合計を引き算します

ここでは、

仮に200万円負債が減っていたとします

この場合、

利益より負債の返済の方が100万円多過ぎる

ということです。

なのでほとんど場合お金は足らなくなります

なお、

これはものすごく簡易的な計算ですので厳密には正しくありません

しかし、

小規模店舗で目安にするならそれほど間違いでもありません

ものすごく大事なことですから覚えておいてください。

営業利益より負債の減少額が大きい

それは、

かなりの確率で借金を返し過ぎ

ということです。

利益よりたくさん借金を返し過ぎているので経営が苦しい

冗談みたいな話ですが意外とそうなっている方は多いものです

まずは決算書を用意してください。
そして、

営業利益より負債の返済額を少なくする

それが、

資金繰りがきちんとできるお店の一番の基本です

損益計算書と貸借対照表が2期分あれば計算できます

ぜひ確認してみてください。

それでは、また。
今日も最後までお付き合いありがとう。